
【5】巨星急逝(34歳)
ある日秀策に母の訃報が届きます。その報せは、驚きとともにいいようのない悲しみと無常観を与えたといいます。秀策は、追善供養のために精進生活に入り、一切の肉や魚類を絶つ生活を送リました。
その年、江戸ではコレラが大流行し、大所帯の本因坊家でも多くの患者が発生しました。秀策は自らの危険もかえりみず看病にあたり、精進による体力の衰えもあったのか、コレラに感染して逝去してしまいます。享年三十四歳という若さでした。
囲碁史上最強ともいわれた秀策。その卓越した棋力に加え、清々しい生き方と温厚な人柄により、いつまでも人々に愛され語り継がれています。

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